ご結婚が決まった皆様、おめでとうございます。
結婚式を挙げる場合、候補の式場を見学する必要があります。
でも結婚式場見学はいつもと違う雰囲気と接客に舞い上がってしまいがちです。
確認すべきところを明確にしていないと、見学終了後に即日契約をしてしまったり大事なポイントを確認できていなかった(覚えていなかった)りと、後のトラブルのもとになってしまいます。
本日は私が7ヵ所の式場見学で実際に確認したチェックポイントをもとに、後悔しない結婚式場選びのためのポイントを共有します。
結婚式場見学前の事前準備
実際の式場見学に行く前に、以下の3つは必ずパートナーと確認をしておきましょう。
自分たちの結婚式のイメージを固める
式場見学での重要なミッションは、どれくらい現実的なプランを提案してもらうかという点です。
そのためにはある程度具体的な結婚式のイメージを2人で持っておくことが不可欠です。
- 挙式時期とお日柄
- 挙式会場は、専門の挙式場か、ホテルか、神社か、レストランか
- 挙式方式はチャペル・神殿か/キリスト教式・神前式・人前式か
- 衣装へのこだわり、お色直しの回数
- 招待客の数/偉い方の招待の有無(両家のゲスト数をそれぞれ概算)/遠方からのゲストの有無
- 挙式・披露宴の雰囲気
- やりたいイベント(バルーンリリース)や余興
- その他2人のこだわり(食事・空間の広さ・プロジェクションマッピングなど)
可能であれば、上記の条件で重視することの優先順位も事前に話し合っておくと、最終的に式場を決めるときにも役に立ちます。
そもそも上記は、式場見学前のアンケートでまず確認されます。
現地で2人で話し合う姿をスタッフに見せると、「ビジョンがはっきりしていない=ごり押し営業で契約できるかも」と隙を見せることになってしまいます。
特にビジョンがない場合、式場見学で実際の説明を聞いてから2人の希望を固めていくということでもOKですが、1件目で即日契約することは絶対にやめましょう!
またその場合でも、最初に行った式場見学も無駄にしないために、どのような条件を重視するようになっても後で情報を見返せるように、細部まで見学してしっかりメモを取る意識が重要です。
挙式に対する両家の要望を確認する
親世代や祖父祖母世代は「結婚は(当人同士というよりも)両家の結びつき」と考える方もいらっしゃり、結婚式に対しても要望がある場合があります。
今後の結婚生活を円滑に進めるためにも、事前に要望がないかは確認しておきましょう。
そしてもし不本意な要望を突き付けられた場合は、以下のように対応しましょう。
- 親族の意向に従う場合=挙式費用を出してもらう
- 親族の意向に従わない場合=希望を叶えられる状況ではなかったと式場見学後に断る
個人的にはどうしても譲れない条件ではなかったら、「口を出すなら費用を出せ」というスタンスで挙式費用を一部負担してもらい親族の希望を聞くことがいいと思います。
どうしても叶えられない条件は、第三者の立場(プランナーさん)にも協力してもらうと円満に断れる場合もあるので、お困りの場合はお試しください。
(式場側に「親の説得ができたら契約します」といえば、喜んで協力してくれるはずです)
個人的には、高額な挙式費用を全額補助してもらって、その分新婚旅行にお金を回していた友人がうらやましかったです。
新婚旅行で、改めてフォトウエディングや二人だけの挙式をして、希望を叶えればいいのです!
費用
結婚式にはかなり多額のお金がかかります。
ご祝儀で補完できる部分もありますが、自分たちの持ち出しとなるお金もそれなりにあるので、事前に予算と上限を決めておきましょう。
これを機に将来の生活の話も含めて、2人で資金計画を立てられるといいですね。
結婚式のためにブライダルローン(借金)を組むことはお勧めしません。
結婚式に憧れの気持ちを持つ気持ちはわかりますが、結婚は今後の二人の生活を円満に送るスタート地点であることを忘れないでください。
結婚式場見学で確認すべきポイント
次に私が式場見学で確認したポイントについて解説します。
さらに、式場見学時には重視していなかったけど実際に準備や挙式をしてみて大事だと感じたことは、☆をつけてリストに追加しています。
式場見学という非日常体験を楽しむことは大事ですが、各ポイントについて確認しながらメモを取っていくと冷静に細部まで式場を見ることができると思います。
私はA3のノートにチェックリスト(表)を作って、見学時に手書きで情報を埋めていくスタイルで確認しています。
でもスマートフォンのメモやエクセルアプリなどに記録をつけていく方が楽だと思いますよ。
また、見学中は撮影が可能な式場が多いと思うので、スマートフォンの充電満タン&容量は空けて、記録のための写真や動画を撮りまくりましょう!
会場の立地
- 最寄駅の利便性
- 多線乗り入れ、空港や新幹線駅からの距離
- 最寄り駅からの距離
- 送迎バスや駐車場の有無
- 周辺環境
- 治安の悪い地域や、会場内(特にガーデン)で聞こえるような外部の騒音がある場合は注意
- 周辺に宿泊施設が用意できるか(遠方の親族・ゲストがいる場合)
- 自宅からのアクセスの良さ(挙式までの期間、新郎新婦は会場に足繁く通う必要あり)☆
特に上2つについてはゲスト目線に立って重視しました。
当日雨天になってしまった場合を想定して、会場までのアクセスを想像しましょう(徒歩移動が長いのは大変ですし、会場まで迷ってしまう可能性も高くなります)
館内設備
- 会場の雰囲気(二人のイメージに近づけられるか)
- チャペル・神殿
- 披露宴会場
- 会場の広さ(希望人数に対して、各スペースの広さは適切か)
- 会場の導線
- 当日他の挙式も同時開催する場合、
- ゲストが混ざったり迷ったりしないか
- 最大何組の挙式を実施されるか(同日の挙式数が多すぎると、アルバイトスタッフが多くなる可能性や、時間が押す可能性あり)
- 新郎新婦専用のエレベーターや動線があるか(式前に鉢合わせるとお互いに気まずい)
- 当日他の挙式も同時開催する場合、
- 設備
- 窓
- 照明
- 音響
- スクリーンの位置・大きさ
- 演出(演出の種類・数・希望の余興の可否・式場側の提案力)
- 新郎新婦用の設備(広さ・清潔さ・テンションが上がるか)
- 親族・ゲスト用の設備(広さ・清潔さ・待ち時間・バリアフリー)
- お手洗い
- 待合室
- エレベーターの数
- 喫煙所
- クローク、ゲスト更衣室
- 授乳室、おむつ替え台、ベビーベットや椅子、休憩室、スロープ
- ガーデンの有無と雨天時対応
設備は各カップルでこだわるところが違うと思うので、見学前に考えていたイメージ通りの挙式ができるかという視点でしっかりと確認しましょう。
あとは、式場見学はどうしても新郎新婦目線で案内されるので自分たち中心で考えがちですが、ぜひゲスト目線でも各項目を確認してみてください。
例えば挙式会場や披露宴会場では、一番遠い席や新郎新婦が見えにくい位置に実際に座ってみてください(高砂方面が柱で隠れてしまう会場もあって、驚きました)。
招待するゲストの特性も考慮して、参加者全員が楽しめる挙式を目指しましょう!
料理
- 料理
- 種類・品質・値段のバランス
- 食材やメニュー、提供方法の個別変更の可否
- アレルギー対応
- 食べやすいような配慮(高齢者、子供)
- 子供メニュー
- 飲み物
- 種類・値段のバランス
- 持ち込みの可否
- ウエディングケーキ
- 種類(フェイクか、全てケーキか)
- 価格
- 持ち込みの可否
ゲストの結婚式に対する満足感に大きく関係する部分なので、料理にはこだわりたかった私たち。
ほとんどの会場で試食会付きのウェディングフェアにして、料理の質はかなり大きな選択基準になりました。
味を確かめるのはもちろん、食べやすさや提供時のサービスも確認しましょう。
(ウェディングフェアでは丁寧に対応してくれても、式当日は忙しさで残念な対応になってしまう式場もあります。少しでも式当日のきめ細やかな対応を求めたい方は、式当日のスタッフ一人当たりの担当卓数も確認しておきましょう。)
スタッフ
- スタッフの質
- 対応力、提案力(過去の結婚式の事例をたくさん提示できるとよい)
- 雰囲気や人柄
- 言葉遣い
- 服装や立ち振る舞い
- 式場見学を担当してくれたスタッフ=担当プランナーか、の確認☆
大切なゲストをおもてなししてくれるのも、契約~挙式当日まで新郎新婦と協力して長い時間をかけて結婚式を作り上げていくのも、式場スタッフです。
式場見学の担当スタッフだけではなく、施設にいるすべてのスタッフ(他のブライダルスタッフや館内スタッフ、シェフや清掃員など含む)の様子を確認しましょう。
また、式場見学を対応してくれたスタッフが、契約後も最後まで担当プランナーとして対応してくれるとは限りませんので、式場見学の担当スタッフに惚れ込んで即契約することはやめましょう。
費用
- 現実的な初期見積もりを組む
=ランクによって料金が変わるものは、妥当なランクで計算されているか確認- 当日即決特典は外す
- 招待客の人数(迷う場合は多めにする)
- 料理は試食したプランで計算
- 装花やテーブルメイクなどは、見学で見たもののランクで計算
- こだわりがある商品は、希望を実現できるプランで計算
- 演出やオプションで気になる物は全て含めて計算
- その他ランクが選べるものは平均的なランクで計算(特にドレス代は初期見積もりより増額する可能性が高い)
- 持ち込み料金
- 前金
- 時期
- 金額
- 決済方法☆
- 式費用
- 支払い時期は式前か式後か(式後ならいただく予定のご祝儀が使える)
- 決済方法(クレジットカード払いが可能ならポイントがかなり付く!)☆
- キャンセル料、延期料(COVID19だったため)
- 発生タイミング
上記が見積もりを作る上で注意した方がいい事項です。
費用明細の各項目を確認するときに、記載されている項目全てについて持ち込みの可否と料金を聞くと漏れがなくてよいでしょう。
また、2式場目以降の見学では、1施設目とできるだけ同じ条件で見積もりを作成してもらうようにしましょう。(算定項目やグレードが違うと、施設間の比較が大変になります)。
その他
自由記述の欄を作っておき、なんでもメモできるようにしました。
一生に一度の結婚式場選びは、フィーリングも大事にすべきだと思います。
チェックリストに反映されない感想も記録することで、最終決定の参考になりました。
おわりに
以上が7式場を比較するために私が式場見学で確認したポイントでした。
振り返ると、万全な準備と細かい情報収集をするための冷静さと即決しない勇気の3点のおかげで、後悔なく式場選びができたと思います。
結婚式場見学は、急かされたり当日契約特典が魅力的すぎたりと、即決をしてしまいたくなる誘惑が強いです。
でも、準備と冷静さがあればきちんと契約を断れますし、比較をすることで最終的な決定の満足感や納得感を高められます。
どうしても当日即決特典を使用したい場合は、本命施設が一番最後の見学先になるように計画を立てましょう。
それに私はブライダルフェアをめぐることもデートにしていたので、多くの施設を回れたことは楽しかったです。
この記事を参考に、皆様も後悔なく式場選択ができることを祈っております!
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